[八百長議会]



 地方議会においては、行政方針等に関し議員から首長への質問が行なわれ るが、その質問内容や答弁内容が、当事者間において事前に打ち合わせが行 なわれている「八百長」が横行しているのではないかとの疑念が呈されてい る。

 北海道議会は、その現状のひどさから、鳥取県の知事を勤めたことのある 片山善博氏によって、「学芸会」とまで言われた。

 議員からの質問やそれに対する知事の答弁は勿論のこと、その再質問およ び再答弁まで事前に双方が承知している形で行なう事は、正に”儀式”であ り、議会の本来の意義を喪失した無駄な行為であると言わざるを得ない。

 一部の議会においては、質問内容を市の職員に書かせているとんでもない 議員がいると暴露されたこともある。

 「八百長」や「学芸会」しかできない議員では、行政のチェックなどでき るはずもない。

 そのような行為を行う議員は、次の選挙で”取り替える”しかないが、議 会でどのような質問や答弁が行なわれているのか、多くの住民が地元の議会 を傍聴し、議会をチェックする必要があるのかもしれない。

 
初出:2009年3月
 





「地方議会の諸問題」へ戻る