[三崎事件]


 荒井政男さん



====事件の概要====

 1971年12月21日夜、神奈川県三浦市三崎の商店店主・Kさん一家3人{Kさん( 53歳)、妻(49歳)、次女(17歳)}が刺殺された。その時刻頃に同家付近より去 った自動車のナンバー等の捜査により、荒井政男さん(当時44歳)が逮捕され、そ の後「自白」、起訴、公判となった。

 荒井さんは、「自白」を撤回し公判廷において”無実”を主張したが、第一審の 横浜地裁は、犯人に追われ窓から逃げ出した次男(当時14歳)の目撃証言等を証拠 に有罪と認定し 、「死刑」を判決。
 その後の東京高裁への控訴および最高裁への上告はいずれも棄却となった。

 その後再審請求を行っていたが、2009年9月3日、東京拘置所内の病舎で亡くなった。






#####視点#####
世界中に誓う”無実” - - - 荒井さんの訴え

 荒井さんは、「(殺害現場の)K商店には偶然に立ち寄った」「血の海の中で殺 害されていた店主を見たが、かかわり合いになりたくなっかた為に去った」と主張 している。また、「自分が入る少し前に、男が出て行くのを見た」とも言っている 。

「私は無実です。三崎町全体の人々ばかりでなく、横浜市、日本中、イヤ世界中の 人々に誓って私が殺人犯人でないことを誓います・・・」

 多くの”誤判の死刑判決”が明らかになっている中、この荒井さん訴えには、真 摯に耳を傾けていく必要があるのではないだろうか。






((( 略歴 )))
 ********************************************************* 
 1971.12.21---Kさん一家3人殺害される                     
      12.26---荒井政男さん逮捕される                       
 1976. 9.25---第一審判決(横浜地裁)・・・ 死刑               
 1984.12.18---控訴審判決(東京高裁)・・・ 控訴棄却           
 1990.10.16---上告審判決(最高裁)  ・・・ 上告棄却           
 1991. 1.  ---再審請求                                     
 2009. 9. 3---荒井さん獄中で病死                           
 ********************************************************* 



戦後の主な事件

冤罪事件関係データベース